共通農業政策について 4
国内農業政策と輸入数量制限・輸出補助金は表裏一体のものとして展開されているのであり、そこにガットにおける農業問題のむずかしさがあります。
第二に、以上のような国内農業と国際農業との関係を、国内農業の論理を国際農業におしつける形で、強引にガットでの合法化を図ったのがアメリカにほかなりません。
前述のD.E.ハサウェイの
「ガット農業ルールはアメリカの農業プログラムの反映である」
・・・という指摘は、その点を鋭くついています。
それは具体的には農業調整法にあわせた形でのガット・ウェーバーの取得であり、農産物輸出補助金・過剰農産物処理の明文化です。
アメリカはガットにこれを認めさせることによって、合法的に国内農業政策を国際的規模で展開することができることとなったのです。
それはアメリカがいわば力でかちとった大きな特権です。
第三に、これに対してECの場合はやや事情が異なっています。